今回はよく質問されるオススメのサプリメントについて書いていきたい思う。
まず、サプリメントを摂取するにあたって伝えておきたいことがある。
それは
サプリメントで筋肉がつく、というわけではないこと。
あくまでも、トレーニングをきっちりと行い、たんぱく質が十分に含まれた食事をとり、適切な時間に6~8時間の睡眠がとれていることが前提なのだ。
それでも足りないものを文字通り補うのがサプリメントなのである。
これを飲めば筋肉がつく、〇〇kg減る、などという言葉に惑わせれてはいけない。そんなことは決して起きないのだ。まずはしっかりトレーニングをする(週3以上が目安)、そしてタンパク質、炭水化物が豊富に含まれた食事をとる、脂質を取りすぎないように注意する、そして夜更かしせずに日付が変わる前には寝る。
これらを徹底するようにしてから、トレーニングの質を高めるため、筋肥大のためのサプリメントを考えるべきである。
トレーニングをしていても身体が変わらない人の典型例がサプリメントに頼ってしまい、食事を含めた生活習慣が疎かになってしまっているパターンだ。そうならないためにもまずはそこから見直してみよう。
このような考えを念頭に踏まえた上で、これから先のサプリメント紹介を読んでいただけると幸いである。
そして今回の記事ではプロテインは外してある。
というのも僕個人の意見として粉末プロテインはたんぱく質摂取にはとても便利ではあるが、食事から十分なたんぱく質が取れているのなら無理に買う必要がないと考えているからである。
最初から粉末プロテインを飲むよりは、どんな食事をとれば十分なたんぱく質を摂取できるのかを考えたほうが長い目で見た時には役立つのではないではないか。
実はボディビルダーの中でも粉末プロテインの優先度は高くないと考えている人が少なくない。
あのロニーコールマンも粉末プロテインはほとんど摂取していないようで、彼はたんぱく質のほとんどを食事から摂っている。
もちろん粉末プロテインはあれば便利だが、まずは食事から徹底的に見直してみることから始めるべきだと思う。
ただ、そうはいってもやはりプロテインのことは気になる方が多いと思うので、近いうちに記事にしようと考えている。そして何よりも僕自身が粉末のプロテインを摂取しているため、どうせ飲むなら素晴らしい商品を紹介したい。
前置きが長くなってしまったが、ここから筋トレ初心者にオススメのサプリメントを紹介していこう。
長くなってしまいそうなので、今回は概要だけ紹介だけして、その詳細な効果や摂取方法は一回ずつに分けて記事にしたいと考えている。
1.BCAA
まず始めに紹介するのはBCAA。こちらはトレーニングを始めた方なら知っている人も多いと思いのではないだろうか。
主な効果としてはたんぱく質の分解の防止、筋肉の合成促進、そして集中力の増加などが挙げられる。
体感として3つ目は個人差があるように思うが、その他はよくいわれるBCAAの特徴である。特にトレーニング中の疲労軽減や筋力の持続は多くの人が体感できる効果なのではないだろうか。
そして僕は初めてBCAAを飲んだ日のことを今でも良く覚えている。トレーニング開始30分後あたりから汗が止まらなかった。もともと汗っかきではあるが、それでも異常なほどの汗だ。 そしていつもは1時間ほどで疲れて終わりにしてしまうのが、2時間やってもまだ次の種目に行こうとして当時のトレーニング仲間を驚かせたのを覚えている。
トレーニング中のドリンクに混ぜて摂取するのが主流で、最近では味もおいしく飲むのが全く苦にならない。
もしかすると味が濃いと感じる人もいると思うので、その場合は1.5リットルほどの水に溶かして飲むと良いだろう。
そんな大きいボトルは持ってない!という場合の裏技としては、トレーニング開始直後に濃い状態のドリンクを3分の1ほどガブ飲み、そしてその残りに冷水機から水を足してやるのだ。そうするとトレーニング前にBCAAも摂取でき、トレーニング中は味の濃すぎないドリンクを飲むことができるのだ。
BCAAについての詳細な記事を書いたので気になる方は上のページからどうぞ!
2.クレアチン
クレアチンの特徴としては、瞬間的なパワーが求められる場面で効果を発揮することが挙げられる。
クレアチンは瞬間的な動作を行う際のエネルギーを生み出すサポートをしてくれるので、筋トレと非常に相性が良い。
無酸素運動と非常に相性の良いクレアチン、もちろんBIG3に取り組むのであれば活用すべきサプリメントである。僕自身、クレアチンを飲み始めてから伸び悩んできたベンチプレスの重量が伸びたり、スクワットでの最後の追い込みで粘れたりと、かなりの実感を得ているサプリメントだ。オススメである。
多くのサプリメントが世に出ているが、クレアチンはその中でも確実な効果と安全性が証明されているものとして有名なのだ。適量を摂取している限り副作用の心配を全くする必要がない。
クレアチンについての詳細な記事を書いたので気になる方はこちらからどうぞ。
3.グルタミン
次はグルタミン。グルタミンは筋肉を構成するアミノ酸の中でもかなりの比率を誇っている重要なアミノ酸だ。
グルタミンにもたんぱく質の分解抑制の効果はあるが、どちらかというと身体のメンテナンスのサプリメントといったほうが良いだろう。
主な効果としては、消化器官のサポート、免疫力向上などが挙げられる。
ハードなトレーニングをしていると、身体は強くなってもその一方で疲労の蓄積などで免疫が下がったりする。ボディビルダーは風邪を引きやすいとも言える。
継続してトレーニングを行うためにも、内臓も含めた疲労回復や身体のメンテナンスは重要になる。そういった面でサポートしてくれるのがグルタミンなのだ。
僕も風邪を引いた時には「とりあえずグルタミン飲もう」と冗談をいうくらいだ。ハードなトレーニングにはそれ相応の身体のケアは必須なのである。
4.マルチビタミン・ミネラル
最後に紹介するのはマルチビタミン・ミネラル。
こちらは健康維持のため日頃から摂取されている方も多そうで、上記の3つよりは一般的だろう。筋トレをしたことがない僕の母親ですら毎日欠かさずに摂っているくらいだ。
オススメする理由は単純で、野菜を食べるのが面倒だからだ。
というのは半分冗談であるが、トレーニーが食事で重視する栄養素はたんぱく質と炭水化物であり、ビタミン・ミネラルは二の次になるのだ。(近年ではビタミンもかなり重要視はされているが)
そうはいっても、健康的にもビタミン・ミネラルを摂らないわけにはいかないため、サプリメントという手段を取っている人が多い。ちなみに僕は野菜はブロッコリーとアスパラガス、時々アボカドを食べるくらいで、家で食べるときは他の野菜を一切食べない。野菜を買う余裕があるなら1パックでも多くの鶏胸肉を買うだろう。
それに野菜は色々な種類を食べようとするとそれなりに値段も高く、一人暮らしだと腐らせてしまうこともしばしば。金銭的にも、もったいない。
それに対して、錠剤のマルチビタミン・ミネラルは野菜では手の届きにくいところまでカバーしてくれる上に比較的安価に手に入る。正直、マルチビタミンはどこのものを買っても大差は無いように思うので、気に入ったものをリピートで問題ないだろう。
注意点として、中にはビタミンCの含有量が少なかったり、ビタミンDが含まれていなかったりする場合もあるので、その辺りはきちんと調べてから購入することをオススメする。
また、摂取したたんぱく質を無駄なく筋肉にするためにもビタミンは非常に重要な役割を果たす。
ビタミン類と筋トレは相性が良いのだ。
今回紹介した以外にも、フィッシュオイルやEAA、マルトデキストリン、AAKGなど紹介したいサプリメントは多いのだが、今回は初心者がまずは検討すべきサプリということで、この4つに絞らせてもらった。もしもトレーニングを始めたばかりで、サプリメントを試してみたいと考えているのなら、この辺りから始めてみると良いだろう。