最近、ジムが混んでいる。
皆さんはジムの混雑で困ったことはあるだろうか?
近年のフィットネスブームのおかげか、朝は比較的空いているものの夕方からものすごい勢いで混んでいる。
合トレなどといって集団でトレーニングしている若者も見られるし、まったり話し込みながらトレーニングしているおじさん方もいる。そしてわいわいトレーニングする奥様方もいて、日本のフィットネスの普及を感じる。
どちらにせよ、ジムが混んでいると心が落ち着かない。そわそわする。
僕は基本的にジムに行く前にその日のメニューを立てる。前日か当日の朝だ。前回までのトレーニングメモを見ながらその日の重量や回数の目安も確認しておくのだ。
そのため、ジムが混んでいると気が落ち着かない。やろうとしていたメニュー通りに予定が進まないのだ。
しかし、ここ最近自分の組んだメニューに取り組めなくてもイライラしない方法を発見したのだ。それを今回は共有していきたいと思う。
結論からいえば
普段あまりやらないメニューに取り組んでみること。
なんだそんなことか、と思われるかもしれないが、事前に綿密に計画を立てていながらそれを変更することは気持ち的にも容易ではないのだ。
混んでいるフリーウエイトゾーンが空くまで、使いたいマシンが空くまで、ラックが空くまで、それを待っている時間はもったいないのだ。
時間は有限で、筋トレだけが人生ではない。
臨機応変に対応することが大事だと考えた。
そこで僕はやりたいことができないのなら普段あまりやらないことをしてみようとしたのだ。
そのメリットはたくさん見つかった。
①時間短縮・ストレス軽減
これは単純だ、何かを待つ必要もなければ不確定な待ち時間にイライラすることもない。
「このマシンが使えないのなら他ので代用しよう」と考えれば良いだけの話だ。もちろん種目のバリエーションも必要なのでそれなりに経験を積んでいく必要はある。
これ以上書くこともないくらいに単純だ。
②新たな刺激が得られる
こちらは非常に重要だ。
僕は基本いつも同じようなメニューで、その中で重さや回数、インターバルの長さなどを調整することで刺激を変えるようにしている。
というのも、筋トレもスポーツと同様で練習が大事であり、同じメニューでもやればやるほどに上手くなり、適切な刺激が得られるようになると考えている。そして重量も伸びることでトレーニングの負荷も上がっていく。
しかし、普段あまりやらない種目に取り組んでみると、これもまたびっくりするような刺激が得られるのだ。
例えば、僕は胸の日はいつもベンチプレスから始めていた。
しかし、ベンチプレス台は人気だ。
例えるなら、公園で二つしかないブランコが取り合いになるのと同じだ。誰かが使い終わるまで空くことはないのだ。
そしてベンチプレスは筋トレの代名詞とも言えるくらいの種目でもある。それゆえいつも混んでいる。
そこで僕は胸トレのスタートをベンチプレスからではなく、インクラインダンベルフライにしてみたのだ。
おいおい待てよ、トレーニングの始めは一番パワーを使うコンパウンドの種目だろ?
そんな声が聞こえてきそうである。
確かに、その考えに間違いはないし理想的であるとも言えるだろう。
ただ、大胸筋を鍛えるにあたって、ベンチプレスは必ずしもベストではないとわかったのだ。 というのも、ベンチプレスは大胸筋以外にも三角筋前部や上腕三頭筋の動員も活発になる。
一方で胸のフライ種目というのは大胸筋をメインターゲットにして負荷を逃さない。そしてストレッチを存分に効かせることができるため、大胸筋の発達にはぴったりなのだ。フライ種目のボトム位置でのキープは筋肉が最大限にストレッチされて大きな負荷がかかる。フライは大胸筋だけに効かせたいならば最高の種目なのだ。
それに気づいた僕は混んでいるベンチプレス台を避けて、フライから入ることにしたのだ。
そしてこれが大成功、胸の発達が悪かったがメニューの組み方を変えてからみるみる成長した。大胸筋の内側の輪郭がはっきりするようになったのだ。もちろん筋肥大もみられた。
これもジムが混んでいたがゆえに、柔軟な発想を持ってメニューを変えたことがプラスに働いた。
背中のトレーニングも同様だ。
上、下、前と様々な方向からローイングする背中の種目も普段とは違った方向から引いてみると面白いように刺激が入るのだ。
これを実行するにはそれなりにメニューのストックがなければいけないので、積極的に色々なトレーニングにチャレンジして練習を重ねよう。
現状維持=停滞
これは筋トレにおける大原則だ。
漸進性過負荷の原則にみられるように、筋トレにおいては現状維持が停滞を意味することになる。現状を維持したいのなら、現状を超えるトレーニングが必要になるのだ。そしてこれはトレーニング内容のみならず、メンタル面でも同様だ。昨日の自分に負けない、前回の重量を超える、そういう気持ちが大切なのだ。
そのため、トレーニングの頻度をあげて、一つでも多く自分に合う種目を見つけて、積極的にトレーニングメニューのバリエーションを増やしていけるようにしよう。
この利点に気づいてしまった僕はジムの混雑を恐れなくなった。
皆さんもぜひ、柔軟にジムでの混雑に対応してみてほしい。