ついに中国紀行シリーズも最終回だ。
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実は帰国してからもう数日が経過しているのだが、中国にいる時から異常なほどの咳とタン、鼻詰まりに悩まされている。
この不調の原因は筋トレなわけがない。
どう考えてもPM2.5だ。
断言しても良い。
そう言い切れるのにはわけがある。
僕は中国で空港に降り立ったあと、外の空気を吸った瞬間に違和感を覚えている。
なぜなら空気は排ガスの臭いが混じっているし、晴れているのに空が濁っている。
夜なんてもっと酷い。
PM2.5が霧のようになって、空気が濁って見えるのだ。
この写真、決して手ブレしているわけではない。
素で大気汚染のせいで濁って見えるのだ。これはちょうど夕暮れすぎぐらいだった。
車を運転する人にとっては恐怖に違いない。
そんな環境で過ごしていた僕は当然ながら無事なわけがない。
現地の人ですら多くの人がマスクをしているくらいだ。
東アジア特有の黒マスク。
これは日頃から疑問に思っているのだが、あの黒マスクはカッコ良いのか?それともファッションではなく、何か実用性に長けているから使っているのか。僕にはわからない。
新大久保に行けば黒マスクしか見かけないが、なぜ黒なのだろうか。
そんな中に無防備で飛び込んだゴリラが無事なわけがない。
中国到着2日目から寝起きにタンが止まらず、鼻詰まりは無限ループだ。
いちいち咳払いをするだけでも腹筋が鍛えられる。
感謝するべきか?
いや、そんなはずはない。
これは「ブチギレ案件」だ。
ウキウキ気分の旅行でこんな空気吸わされて平静を保てるのか。いや、無理だ。
これはネタ半分だが、大気汚染は深刻な社会問題だ。
中国のみならず、韓国・日本にもその影響は大きく、僕たちの健康を脅かす。
しかしこの問題に関して一方的に中国を非難するのも違うのかもしれない。
なぜなら今の中国やインド、東南アジアのような状態を日本はもちろん、欧米諸国も経験してきているからだ。
経済が急速に発展すればその分工場からのガスや有毒物質、車の排気ガスなどが大量に排出されるようになる。
現代的な発展を遂げるためにはもはや避けては通れないことなのかもしれないと思う。
そのため、急速な発展を終えた国々がこれから発展させていこうという国を一方的に糾弾するのはフェアではないのだ。
先に問題を引き起こしているのはこっちの方なのだ。
しかしながら、こういった大気汚染を見逃すわけにもいかない。
だからこそ僕らがすべきことは、過去の経験を活かして、どうすれば人や環境に配慮した発展を進められるかを考えることだ。
それは情報にしろ技術にしろ、伝えられることはたくさんあるだろう。
日本では四大公害、アメリカでも大気汚染、欧州でも酸性雨などたくさんの問題を抱えてきた。
そう行った過去の経験を考慮しながら今発展を続けている国に手を貸せば良いのだ。
それはきっと国益にも繋がるし、僕らの健康や暮らしを守ることにも繋がる。
なんでもかんでも問題になっていることを騒ぐのではなく、物事の背後にある因果関係や過去の事実を整理して、どうすれば解決に向かうのかを考えるべきだ。
中国では様々なことについて考えさせられた。
普段とは違った環境にいることで得られることは多くなる。もっと大きく・広くアンテナを張って、いろんなことに敏感になって生きていきたい。
では中国紀行シリーズは今回で終了ということで、次回は久しぶりに筋トレネタで書いていく。