久しぶりに話題は筋トレ。
本来はそれがメインのはずなのに、いつの間にか雑記的になっていた。きっとこれからも書きたいことをひたすらに書いていくことになりそうだ。
今回はタイトル通り、筋トレにかける時間について。
まず、結論から言うと、
筋トレに無駄な時間をかけるな!
ということ。
これは筋トレが大好きで筋トレに多大なる情熱を注ぎ、多くの時間をかけてきた僕だからこそ声を大にして言えることだ。
これには筋肥大の観点と、もっと単純に人生論的な観点の2方面から考えることができる。
筋肥大的な観点からは今回は詳しく書く予定はない。
簡潔に言ってしまえば、トレーニング時間が長くなればその分筋肉がつくとは限らないということ。
筋トレ コルチゾール
などで検索してみればそれっぽい内容のものが見れるのではないだろうか。
筋肥大を目指してトレーニングしているはずが、コルチゾールが分泌されることでカタボリック作用が働いてしまうということだ。
ただ、実際には僕らはトレーニングしていて「あぁ、コルチゾール出てるな〜」なんて感じることはないし、それを感じることはできない。
なので筋トレを切り上げるタイミングは人それぞれで良いのだ。
気持ちよく追い込めていないと思えば思い切って帰ってしまえばいい。
ボディビルダーの横川さんは一回のトレーニングに3時間ほど費やすとも見たことがあるし、実際にそのメニューも凄い。
そしてさらにご本人の身体がそれを証明している。
なので、僕らがコルチゾールが〜と言って議論するのはほとんど意味がなく、自分の感覚や体感を大事にしていくべきだと思う。
人それぞれでベストのトレーニング時間は違うはずだ。
そしてここからが今回一番伝えたいことだ。
なぜ、筋トレは短時間で終わらせるべきなのか。
実は最近の僕の分割法は基本的に3分割だ。
胸・二頭、脚・肩、背中・三頭という分割で行うことが多い。かつては僕も一回のトレーニングに3時間かけることもあったくらい没頭していた時期もあったが、今は長くても1時間半くらいだ。
この3分割で3勤1休のような形にして週6回のトレーニングができるようにしている。
僕はこのやり方に変えてからいくつかのメリットを感じることができるようになった。
- トレーニング時間が短くなり他のことに時間を回せるようになった
- 筋トレの強度を高め、頻度も増やせるようになった
- ジムに行けない不安が少なくなった
主にこれらの理由で僕はこの分割を気に入っている。
ちなみにこの分割にする前は
- 胸・肩・三頭
- 背中・ハムケツ
- 二頭・三頭、
- 脚
- 肩
というように贅沢な分割で行なっていた。
この時は一回のトレーニングが非常に長かった。だがそれが苦痛ではなく、むしろ楽しくて仕方がなかった。生粋のゴリラだ。
しかしある日、ふと気づいてしまった。
人生は筋トレだけではない。
そう、人生は筋トレだけではないのだ。
トレーニングに3時間、その前後の移動や準備に1時間、1日6食のエサの準備に6〜8の睡眠時間の確保。これだけで圧倒的な時間が持ってかれている。
もしも僕が競技者で、トレーニングとボディメイクに人生をかけているのなら話は別だ。思う存分にやればいい。
だが、そうではない。きっとトレーニングをしている大多数の人間やゴリラもそうではないのだ。
筋トレよりも大事なのは家族や友人、恋人。そして金と時間だ。
僕らは死んだら終わりの一度きりの人生。その人生において暮らしを豊かにしてくれるのは金と時間と人なのだ。
僕はその中に仕事も加えたいとは思っているが、どちらにせよ筋トレよりも大事なことは山ほどあるのだ。
じゃあなんでお前は筋トレしてるんや
と言われてしまそうだ。
その答えを簡単に言ってしまえば、筋トレも人生を豊かにするからだ。そして筋トレをしているからこそ、他の場面で自分に還元される時があるのだ。
でもその優先順位は金や時間には敵わない、ということ。
大好きな筋トレをいかに効率よく短時間で楽しむか工夫をして、残りの時間でどうやって金を稼ぐか、家族、恋人とどう素敵な時間を過ごすかを考えたり実行したりする方がはるかに豊かだと僕は思うのだ。
これはあくまでも僕の価値観であり人それぞれだろう。だが、筋トレをしているだけでは金は稼げないのも事実なのだ。
人生における貴重な時間を捧げているのだから、それに見合った見返りは必要なのだ。そしてその見返りに見合った時間を筋トレに捧げれば良いのだ。
そのことに気づかずに筋トレに没頭していると時間もお金もあっという間になくなっている。そう、今の僕だ。
後悔しているわけではない。筋トレに全ての情熱を捧げ、サプリというサプリを買い漁り努力し続けた結果今の身体を手にしている。それには満足している。
しかし、それを今後も続けることに自分の未来は見えてこないのだ。
1日は24時間ある。それをもっと有意義に使わなければならない。でなければ僕らはあっという間に死んでいく。何も残せずに。
彼はズルーネス・ザビッカス。リトアニアの政治家だ。だが、ただの政治家には見えない。デカイ。そう、彼はデカイのだ。ストロンゲストマンに出るなどかなりのパワーとサイズを持ち合わせている。そして多大なる資産を所有している。
彼もそうだが、海外のビルダーやパワーリフターはどうも賢い人が多いように感じる。
僕の偏見かも知れないが、今の日本のトレーニーの多くはただただデカイ人や強い人に憧れてトレーニングをしているように感じる。
やはりそれだけではもったいないのだ。
トレーニングで鍛えられるのは何もカラダだけではない。
体系的なトレーニングに栄養管理、効率的なスケジュール管理。
そして強靭なメンタル。どこまでも自分を追い込む、甘えない、そういったメンタル、心意気。超えられなかった壁を、いかにして超えていくか。それがトレーニングの醍醐味でもある。
それを筋トレ以外の場所で活かせて初めて価値が出るのかも知れないと僕は思う。
そんなことを思いながら今日も明日も、ジムに行く。みなさんも筋トレに囚われすぎず、柔軟に物事を考えてみよう。そうすれば筋トレというのは人生を豊かにするツールの一つになりうるのだ。