僕は脚トレが好きだ。
彼はクリス・バムステッド。驚くことにまだ23歳でオリンピアのクラシックフィジークで2位になっている。とんでもない選手だ。
彼はそのバランスの良い身体だけではなく、トレーニングの強度も非常に高い。スクワットやデッドリフトでも高重量をバンバン扱っている。しかもフォームが綺麗でいつも参考にさせてもらっている。
まさにパーフェクトボディ。彼についてもそのうち一本の記事にしたい。
最近は脚トレをすべきかどうかという議論がちらほら見られるがそれについてはまた別の記事にしようと思う。
正直、それについてはどっちでも良いのだ。
好きならやる、嫌いならやらない、で良いのではないか。
トレーニング・ボディメイクに対してその程度の情熱でしかないだけの話だ。
そこで今回の本題。
脚トレといえばスクワット。
そのスクワットをする際に「チクワ」と呼ばれるクッションをバーベルにつける人がいる。
これだ。筒状になっておりバーを包み込むようにできていて、その形状からもチクワという呼び名がぴったりだ。
おそらく正式名称はスクワットパッドだがその名を呼ばれているのは耳にしたことがない。
多くの人は小馬鹿にした感じで「チクワ」と呼んでいるのだろう。
現在僕はスクワットをする際にこれをつけることはないのだが、実は筋トレを始めたての頃は愛用していた時期があったのだ。
というのも、スクワットはプレートをつけたバーを背中で担ぐため、だいぶ肩や背中回りにダメージがくる。かなり痛い。ゴリラでも痛い。
脚トレ後にシャワーを浴びると肩のあたりが内出血を起こしたかのように変色していることなんて日常茶飯事だ。
それを回避するためにこの「チクワ」は非常に役に立つ。
なので僕は「チクワ」を使っている人の気持ちはものすごくわかるし小馬鹿になんて絶対しない。
じゃあなんでお前は今使ってないんや!
そんな声が聞こえてきました。
理由は単純。
バーが安定しないから。
そうなんです、「ちくわ」を使うと担いだバーが安定しない。
スクワットは筋トレの種目の中でもトップクラスに集中力と緊張感が高まる種目なのだが、担いだバーが安定しないというのは死活問題になる。
スクワットは大きく分けて2種類、ハイバーとローバーがある。
僕は大腿四頭筋をメインターゲットにするためハイバーでしかスクワットはしない。
その場合、バーを担ぐ位置は肩甲骨の上に乗せるイメージで、首の頚椎に乗らないようにすることがポイントだ。
頚椎にバーを乗せるのは非常に危険で最も気を付けなければならない。
肩甲骨にピンポイントで乗せるようにすると、ジャストフィットするポイントが見つかる。
そのポジションを掴んだらバーをラックから挙げるのだ。その時のイメージは真上に押し上げるイメージ。
つまり、肩甲骨とバーの間に「チクワ」が入ってしまうと邪魔でしかないのだ。
見てもらうとわかるように、「チクワ」は非常に太い。これが本物ならとても食べ応えのあるチクワだったろうがそうはいかない。
これが間に入ることによって少しの揺れや動作のズレが起きた際にバーは安定感を失って、不安定なスクワットになってしまうのだ。
そのため僕は「チクワ」を使わない。
要は
安定感>痛み
ということなのだ。
ベストなスクワットをするために邪魔になるから付けない、という脳みそゴリラ並の理由なのだ。
どこのジムに行っても「チクワ」はその辺に転がっているし、なんならベンチプレスをするときにもつける人がいるくらいだ(これは流石に意味不明である)。
なので本当にスクワットをしていて痛いと感じるのなら「チクワ」をつけるのは間違ったことでなないのだ。
ただ、
もっといいスクワットをしたい!
と思うなら思い切って外してみてほしい。
きっとスクワットはもっと上達する上に、そのうち痛みなんて気にならなくなる。
スクワットについてもそのうち記事にしてみようと思う。